店員によるスロットの目押しが出来ない理由

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4号機時代。

私がスロットを打ち始めたのはここからです。

スロットの意味がわからず、どうなると当たるのか。

上手く押せる人は⑦が揃うのか。

などなど、様々な疑問を持ちながら最初に座ったのが「鉄拳R」です。

鉄拳が新台で入った時に、店員がオススメというのでとりあえずコインを入れて打ってみた。

というのが初でした。

「ボーナス確定」

となるとようやく⑦が揃うのか。というのを理解した時初めて「スロットが面白い」という理由が分かりました。

その後、色いろなスロットを打つようになって目押しも十分にできるレベルになりました。

このころはパチンコよりもスロットユーザーが増えていた時代で、「北斗の拳ってやつがスゴイ出る」という噂から、年配層も良くスロットを打つようになりました。

この客層の人達は、目押しが出来ないので、「真ん中にサクランボ」「777は良いけど黒いのはダメ。でも北斗の黒いのは良い」

みたいな感じで遊技していたと思います。

目押しは店員を呼べば、スイカやチェリーも押してもらえました。

店員の目押しサービスが無くなった理由

4号機時代は当たり前のように、店員がお客さんの目押しをやっていました。

しかし、5号機中盤くらい(2012年くらい?)から目押しNGというのが店舗に浸透してきたと思います。

なぜ突然そうなったのかというと、もちろん風営法で規制されているからです。

「遊技台による遊技の結果は、遊技客の技量にかかわる必要がある」

原文ママではありませんが、上記のように規定されています。

これってどういうことかというと、パチンコやスロットを「遊技台」と呼ぶためには「顧客が遊技」する必要があるので、

パチンコであればハンドルを触っているだけ、スロットであれば誰かが押してあげる。というのは

「遊技じゃなくね?」

ってことです。

つまり、「目押しNG」の見解を言えば「店員が目押し手伝っちゃったら顧客が遊技してねーじゃんよ」

ということで規制の対象になるということです。

余談ですが

風営法の解釈では、この「遊技じゃなくね?」の状態によって著しく射幸心を煽るとされています。

何人にも平等な確率によるプレイではなく、遊技者によって結果が変わることが正義とされているんですね。

じゃあ素人よりもパチプロが優遇されてんじゃん!

って話になるんですが、ホールはそれゆえ「プロお断り」って入口にデカデカと書いておくんですよね。

しかも、その理由が「こっちがプロって認めたから」という曖昧なもの。。。

この辺をスムーズに説明できるホールはどのくらいあるでしょうかね。

ハンドル固定

また、パチンコのハンドル固定も一緒です。

そこ自動化しちゃったら、誰がやっても同じ=遊技じゃなくね?

という見解によって規制されているという考えですね。

我われパチンコホールは「遊技場」。機械は「遊技台」。顧客は「遊技客」

賭博場、カジノではなく「ヒトが遊技をする」環境ですので、しっかりと「遊技」してもらわなければダメですよ。

ってことですね。

風営法の見解

とはいっても、この法律ってのは突然作られたわけではありません。

風営法(風適法)は昔からあるものですので、目押し、ハンドル固定に関しても突然NGにされたのではなく、「見解が厳しくなった」と考えるのが妥当と思われます。

これまでは曖昧にされてきたホールのハウスルールのようなもので、やっているサービスやっていないサービスというのがバラバラでした。

今も携帯の充電サービスや傘の貸し出しなんかも店によってアリナシが分かれていますが、重要なのは「風営法違反の見解に抵触するか否か」です。

風営法も細かく設定されてはいますが、いちいちあれはOKこれはNGみたいな書き方はされていません。

なので、組合や健全化機構などが各ホールの取り組みを見ながら、日々状況が変化していくのです。

NGとされていながら続いていることもあれば、釘問題のようにガチで警察が営業停止まで追い込むパターンもあります。

お客さんがマジで目押しできない場合

そんな中ですが、目押しがマジでできない人もいます。

例えば、年パイで目が不自由とか、手が不自由とかでコインをいくら投入しても全くタイミングが合わずに揃えられないという方です。

そういった方への対応としては、何が正解なのでしょうか。

タイミングを教える

目押しNGから各店この問題には苦労していることと思われます。

んで、スタッフが押しちゃダメならどうするかというと、耳元で「・・・ハイ!・・・ハイ!」と言って押すタイミングを教えてあげるというモノです。

中にはそっと肩に手を添えて、「・・・ぽん・・・ぽん」と聴覚と触覚に訴える人もいるかと思います。

がしかし!

驚くことに、これもNGなんです。

間接的であれど、遊技客に接することによって遊技結果が変わるようなことは規制の対象になりうるのです。

店員が「・・・ハイ!・・・ハイ!」などと昔の沖スロのようなボイスを発生させることは、著しく射幸心をそそってしまう「それって遊技じゃなくね?」に該当する恐れがあるのです。

誰か押してください

もはや店側としては「文字通り打つ手ナシ」になってしまうのですが、やはりこれを解決する術としては

だれか押したげて・・・・

従業員がダメなら、「遊技客どうし」で押してもらうしかないんです。

あとは、目押しが超絶簡単な「沖ドキ」ような仕様の台(ボーナスはオート、目押しはナビに従うだけ)をオススメするだけですね。

というワケで今回は意外と知られていない目押しにまつわる話でした。

今後も風営法による解釈が厳正に対処されてきて、規制が増えたり処罰が厳しくなる可能性がありますね。

こういった場合、故意によるものでなければ見逃してもらえることもありますが、「知りませんでした」

では通用しないこともありますので、要注意です。

店舗の管理者としては気が抜けないですね。

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