イベント日をライバル店とぶつけるか否か

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raibaru 業界ネタ
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ライター来店や取材日など、特定の日に集客をさせるお店が多いと思います。

DMM、アツ姫、でちゃう!、並ばせ屋

BASHtv、黒バラ、成り上がり、1GAME

などなどやる内容はほとんど変わらないのですが、それぞれの知名度であったり、会社同士の付き合いによって使う会社が変わってきます。

全国的に規制が強まってきて、こういうイベント(とあえて言う)もできないエリアが出てきていると思いますが、月間でどこをイベント日にするのが効果的なのかを書いていきたいと思います。

イベントの目的

そもそもイベントの価値をどう捉えるかによって、扱い方は変わってきます。

他店の特定日(旧イベント日など)にぶつけて、相手のピーク稼働を落とすことなのか、自店の特定日にさらなる集客を目指すのか。

とにかく出しまくって単日でもインパクトを優先させるのか。

エリア外からのいちげんさんにムダな放出をしないために、堅く営業するのか。

各店、各法人によってやり方は様々あります。

パチンコ店は射幸性を煽る行為が厳しく管理されてきていますから、「イベント」と言ってしまったり、特定日や特定機種に期待を持たせるようなことはできません。

逆に言うと、ユーザーもいつ・どの店に行けば良いか分からないワケですからインターネットやSNSによって情報収集します。

ホール側はこれらを駆使しながら、イベントの開催をどのようにやるのが効果的なのでしょうか。

ライバル店と衝突

イベントを月に複数回行って、全部の日程がライバル店と被ったことがありました。

これは完全にウチの開催日を読まれてしまっていて、向こうが意図的にぶつけてきたと考えられます。

恐らく目的は、当店のイベント日のスロットを潰したかったというものだと思います。

今まで被ってきた日は何度もあったのですが、向こうがパワーで押し勝ってきたこともあって、これを戦略にしてきたんですね。

イベント日がぶつかってしまうと、お互いにある程度出玉を見せる必要があるかと思います。

朝から並んでくれたお客さんに還元したいのと、ライバル店よりも強かったという爪痕を残すためです。

しかし、これによって崩されたのは当店の方でした。

イベントが重なったということで、「ナニか」仕掛けをしようとパチンコを辛くしてスロットを赤字営業で行うようにしたのです。

具体的には5台機種に全6コーナーを作ったり、主要機種に6を投入したりと、とにかく目立つ営業をしていました。

それによって起こったのは、イベント前後の稼働が落ちたということです。

イベント日に特化しすぎたせいで、翌日の営業はかなり落ち込むケースが増えました。

売上にして25%くらいダウンです。

当然イベントであれだけ出したら、しばらく出さないだろう。

というのがお客さんの心理であって、当然のことだと思います。

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これによって、土日のどちらかでイベントを行った時と、どちらも行わなかった時でトータルしてあまり変わらないという結果になりました。

むしろイベント日を作った週末の方が、利益を圧迫してしまって営業的には問題があったように感じます。

本来であれば、ライバル店から顧客流入が見込めるまで出玉勝負を続けるべきだったのかもしれませんが、どうしてもトータルでのマイナスを感じてしまって継続できませんでした。

対策①

ライバル店にシェアで負けていて苦戦している状況であり、イベントについても思うように効果を発揮できずにいました。

そこで、イベントに関しての価値をもう一度考え直し、営業のやり方を変えてみることにしました。

まず、イベント日に出すのをやめました。

バジリスク絆に6を入れる程度のことはやりますが、その他のバラエティなどを派手に設定を入れないようにし当日の放出を抑えるようにしました。

というのも高設定を使わないで、中間設定をメインにしたことです。

低設定ばかりを使ってボッタクリイベントにならないように、うまく運用しました。

ある程度稼働が高まると中間設定でも少しは見せ場を作りますし、低設定よりも当然長く動いてくれます。

要するに来店するお客さんの「勝ち額と負け額を両方下げた」ということです。

これによって利益のバランス崩壊は軽減され、イベントの有無に関わらず稼働も安定するようになりました。

そう、当店は完全復活を遂げたのです。

他店を意識しすぎて高設定を入れまくるってだけでは、営業として芸がないってことですね。

対策②

仕返しにイベント日を全部かわしてみました。

当然ライバル店がいつライターや取材をぶち込んでくるかなんてわからないのですが、過去の傾向からすべて回避することができました。

その結果、イベント前後の稼働数が8%ほど上昇しました。

これは全部被った時と比較してです。

これの要因は、2つ考えられます。

一つ目は、エリアとしてイベントの露出が増えたことです。

イベント日が被らないってことは、エリアでライバル店と当店で2日イベントの露出があるわけです。

被ってしまえばその日に両店舗がイベントと謳うに留まってしまいますが、ズラせば違う日にイベントを謳えるため、2日間そのエリアが賑わうという感覚です。

お客さんは当店とライバル店の「やり合い」を楽しんでますので、どちらがイベントでも両店舗を行き来する傾向があります。

なので、イベントがぶつかること自体が勿体ない現象だったわけですね。

もう一つは、先ほどの出しすぎをやめたってことが逆に良い効果を生み出しています。

例えば土曜日にイベントをやったとして、赤字をやってしまったら日曜日の稼働は上がってくれません。

当然出せませんし、踏んだり蹴ったり営業です。

ここを抑えることで、翌日へもうまく還元できるような営業になったため、2日間の稼働差が良い意味で縮まってくれました。

以上を鑑みて、パワー勝負が続けられない当店のようなゴミ店舗は、他店とイベントを被らせずイベントを出しすぎないというのが鉄則になります。

ライバル店とのバチバチって当事者同士が勝手にやっているだけで、多分ユーザーはそこまで関心が無いんですよね。

イベントがあろうがなかろうが、動かない人だっているわけですし。

他店を見すぎて、自店に多く来店してくれているお客さんを見ていなかったのだと反省する結果にもなりました。

イベント日に全6機種を作るなら、平日にAタイプをオール4にした方が、全体への影響は大きいと思いますからね。

ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

教えてくれたのはやっぱりGoogle先生でした。

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