店長として今まで出禁にした不良客は数々おったものの、そいつらの内容といったら物を壊すであったりゴミを散らかすといったことである。
こういったことは社会的にも軽犯罪として取り扱われている案件で、器物破損や不法投棄で場合によっては逮捕されることもありうるので、問答無用の出入禁止処分でOKであろう。
今回思い出したのはそういうんじゃないんだけど、困った人から面倒くさい人に進化し、最終形態は営業に支障が出るくらいまで進化してしまったというグロウアップ系の悪質客についてである。
副主任だったころの話。
ザコ班長だったころと比べると、一連の責任者業務は慣れてきており次第に次のステップへ移行できるまでになっていました。
稼働への貢献であったり販促物の作成であったりと、マニュアル通りの業務から一歩進むことへのやりがいを感じ始めていたのだと思います。
会員カードの勧め方の工夫であったり、週末の来店イベントでの手伝いなどとにかく店のために誠心誠意業務に徹していました。
そんな中、あるお客さんとの関わりによって非常に面倒な事態になってしまいました。
これは確か必殺必殺仕事人Ⅳあたりが入っていた頃だった思います。
第1形態
社内では、先ほど話に出てきた会員カードについて会社を上げて募集していこう!
ということになっていました。
時代はイベント規制とMAXタイプ浸透によるさらなる遊技人口の減少で、目標売上達成のためのリピーター獲得として会員募集を全力で取り組んだ時期でした。
この時の募集のやり方は色いろあって、時間があるときは1番台から最終番台までひたすらお客さんに声を掛けていくというものもありました。
今考えるとかなり効率が悪いし、お客さん的にはうっとうしい以外ないなって感じがしますけど、当時はこれを土日にやると1~2名の獲得が期待できました。
このやり方を何回かやっていると、当然何回も募集の声を掛けられた人もいるわけで、それがクレームになったりもしていました。
その日も募集を一通り回っていた時でした。
「オレは会員カード作らないって決めてるから。」
そう言って次回から募集しないでくれということを言ってきた人がいました。
見た目の問題で
このドドリアこそが、最終的に店舗へ悪影響を及ぼす元凶となったのである。
実物はドドリアほど悪そうではないのだが、がっちりしていて年齢は50歳くらいかと思います。
ドドリアをどうやってグロウアップさせようか。
ちょっとキャラ選定ミスったかな・・・。
まあそんなわけでこのドドリアさんが見た目通りの悪質客になっていく様子を書いていきたいと思います。
私とドドリアの最初の絡みはこんな感じだった。
ドドリアは昔からの常連というわけではなく、知らないうちにちょいちょい店へ来るようになったパターンの客である。
ドドリアはパチンコの必殺仕事人Ⅳをこよなく愛し、それしか打たなかった。
そんな中、出玉の交換を行ったときに話しかけられたのである。
「最近勝てないんだけど、どれが出るんだろうね。」
出玉の交換の時にお客さんと話すということはよくあることである。
「そうですね。台数多いのは基本的に力入れてると思いますよ。
海シリーズとかどうですか?」
「ああ、あんま打ったことなかったんだけど、出るんならやってみようかな。」
そう言って、ドドリアは海コーナーで遊技をし始めました。
その日に出たかどうかは忘れてしまったのですが、海をオススメしてしまったからなのか、その日からドドリアは海しか打たなくなっていました。
勝つ日もあれば負ける日もあり、負ける日の方が圧倒的に多い中で、いつの間にか中角周辺の海に毎日居座るようになっていました。
金を使う日は1日で10万くらい使っていると本人は言っていましたが、あながちウソじゃないというくらい1台に集中して打ち続ける人でした。
こんな状態が1カ月経ったかどうかの時、ドドリアは次第に第2形態への変身を始めていたのである。
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