こんにちはリルムです。
パチンコ店で夏場によくある話題として、刺青を入れているお客さんをどうするか。みたいなのがあるのですが、今回は、最近若い方にも多い刺青・タトゥーを入れて入店する方についてお話したいと思います。
パチンコ店で刺青を露出する人達
夏になると、刺青を露出してくるお客さんはチョイチョイ現れます。
お店によってハウスルールの方針が異なると思うのですが、基本的にどのパチンコ店でも「刺青OK」の所はないと思います。
んで、刺青が見えてるお客さんに声を掛けていくんですが、この辺も曖昧な部分があって難しかったりします。
声掛けの難しさ
まず、根底にあるものが
刺青=怖い人
というもの。
これは今の日本では仕方のないことだと思います。
刺青というのは、世界で見ると部族の文化やファッションという比較的明るいイメージのものもありますが、日本のように罪人に彫るもの、反社会勢力の象徴といったマイナスイメージのものもあります。
そのため、今でも日本では公共の場で刺青を露出して出歩くのは周りに良い影響を与えないと考えられています。
刺青を入れている=ヤクザ・ヤンキーの要素が強く、罪人とは違いますがマイナスイメージが強いからです。
こういった人達に声を掛けていくのは正直しんどいので、銭湯のようにあらかじめ入口に表記している店が多いかと思います。
他の人が怖がるから、露出しないように自粛を求めているわけです。
しかし、困ったことにそのような対策をしていても露出をしたまま入ってくる人が現れます。
単純に表記を見ていないのか、周りへの配慮に無頓着なのかは分かりません。
こうなってくると、アルバイトスタッフではうまく対応できないということが考えられます。
注意したらナニかされるかもしれない・・・・
アルバイトの女子が言えるはずもありません。
そこで大体責任者が対応に行くわけなんですが、
責任者であっても店長であっても、あからさまに悪そうな客に声を掛けるってのは良い気分ではありません。。。怖いですからね。
そんなわけで店舗で実際に合ったケースをお話ししたいと思うんですが、その前に刺青とタトゥーの違いについて。
刺青とタトゥーはどこまで?
刺青とタトゥー
対象物は一緒なんですが、ニュアンスで使い分けている部分があると思います。
きちんとした定義があるかは不明ですが、
刺青=和彫り
真島の兄さんのような、ヤクザチックなのが和彫りです。ブレイキングダウンに出てくるハングレ的な方も好んでお召しになっているアレです。
【妄想企画】ブレイキングダウンをゲームにしたら結構面白いんじゃないか説
タトゥー=洋彫り
対して、タトゥーはロックミュージシャンとかがお召しになってる印象ですね。
・・・・・違い分かりますでしょうか?
過去には手で彫るか機械で彫るかという違いもあったようなのですが、今では両方ともほとんど機械で彫っているようなので、ここに差はありません。
なので具体的な違いって言うと、絵柄が和風か洋風か見た目の問題だけであってそれ以外は無さそうです。
で、ここで両者の何が曖昧かっていうと、どこまでがOKでどこからがNGかって所です。
基本的には全部NGにすれば良いのですが、例えばこんなパターンはスルーしてしまうこともあります。
和彫りのガッツリは当然ダメだとしても、女性のワンポイントみたいなのをダメと言うべきかどうか。
この辺は非常に悩みどころです。
このワンポイントでも腕とか肩っていう範囲になるとダメっぽいとか、判断は難しいです。
なので、
刺青・タトゥー=ヤクザ・ヤンキー
「パっと見で周りの人が怖がってそうだったら声かける」みたいな感じになってしまいますね。
刺青客とのトラブル
そんなわけで、実際に店舗で起こったトラブルがあります。
数年前の夏、ホールを回っていると数人のヤンキーらしき若者が来店しました。
恐らく20代前半くらいで、金髪で色黒。伊達メガネにセカンドバッグという出で立ちでした。
で、スロットコーナーで悪ノリをして騒いでいて、明らかに迷惑な客でした。
今どきのヤンキー風なファッションで、オラオラ系全開。
Tシャツにラッシュガードという「この人絶対スミ入ってるな・・・」といういで立ち。
そんな皆さん、上手にスミを隠してくれてたんですが、1人だけ「素肌にジップパーカー」という珍しい格好により、胸割りの刺青が出ちゃている人がいました。
さすがにこれはイカンと思い、声を掛けることにしました。
失礼致します。
お客様、申し上げにくいのですが、刺青が見えてしまっています。
何か中にお召しになるものを着ていただくか、見えないようにしていただきたいのですが・・・
え?ないよそんなん。
今当たってるし、次からで良い?
ああ、そうでしたか・・・
しかし、次回からもそうなんですが、当店は刺青が見えてしまうような格好でのご来店はご遠慮いただいておりまして・・・
いや、この前来た時フツーにタトゥー入ったネェチャンいたけどそれは良いんだ?
いえ、まあ良くはないんですが、もしかしたらコチラも気づかなかった可能性がありまして・・・
そちらのお客様にはお声がけしなかったかもしれません・・・
どっちなんだよ!
良いんだ?悪いんだ?
イヤ、刺青してる人はそうやってくるからグイグイ来るからコワいって言ってんのよ!
不良客は声掛けを望んでいたりする
とこんな感じで、相手のヤンキーは言うことをすんなり聞いてはくれませんでした。
そして、仲間のヤンキーも店員が絡んできたと思ったのかワラワラと集まってきました。
5対1ほどの劣勢のままヤンキーとの対応が続いてしまい、さすがにマズイかもと思いましたが、こちらも冷静なまま真摯に対応をしました。
そして話し合いの末、今回はこのまま遊技してもらって連チャンが終わったら帰ってもらい、次回からは露出はないようにするということで決着しました。
その後もそのヤンキーは仲間とたびたび打ち来ますが、私とのわだかまりはなく、逆に雑談をしてくるようになりました。
ここで思ったのは、意外とこういうお客さんって店長と話すことを望んでいるのかもしれないということでした。
器物破損や暴力系の不良客は問答無用でレッドカードですが、小さいマナー違反のような場合は店側の対応を見てみたいという一心もあるような気がします。
割と常連なのに頭ごなしに注意されたり、ぶっきらぼうな対応をされたらムカつく気持ちもわかりますからね。
こういうのってスピード違反の時の警察と一緒で、お客さんは自分が悪いのを分かっているんだけど、自分だけ注意されているような気がして不満に思ったりするんだと思います。
だから「あいつの方が飛ばしてんだろ!」とか言ってくるわけなんですよね。
特に刺青系のマナー違反だと、2台打ちや歩きタバコと違って向こう側は威圧スタートの時が多いですから大変です。
大事なのは冷静に対応するってことと、違反を見過ごさないことですね。
声を掛けているのが分かれば、周りのお客さんも分かってくれると思いますので・・・
ただ、腕の一部にちらっとあるようなタトゥーはやっぱりスルーしてしまうかもしれません。
コメント