こんばんはリルムです。
今回はパチンコの客離れの加速について考えていきます。
2019年末には旧基準機の撤去に終わり、2020年がスタートしていますが業界の低迷という状況はあまり変わっていません。
ここ最近の変化といえば、バジリスク絆の撤去と6号機不発によりスロットユーザーが減少。
対して、パチンコは内規の緩和から80%継続以上の台が出てきており、かつてのマックスタイプのようなスペックがウケていることから、スロットユーザーがパチンコへ移っているという変動が起こっています
懸念していたユーザーの減少自体は免れましたが、今後は沖ドキやミリオンゴッドといった台が無くなっていくことを考えると、対策を考えなくてはなりません。
機械の射幸性はどうしても落ちていきますから、お店ができることを明確にした「ナニか」が必要になってきます。
パチンコ客離れの要因は?ユーザーの動きがヒント
パチンコ店の客離れには二つの要因が挙げられます。
①つ目が、ネット社会の普及
②つ目が、パチンコの魅力そのものの低下
順番深彫りします。
①ネット社会の普及がもたらす影響
パチンコはレジャー産業です。
レジャーとは余暇のことなのですが、数年前からその「余暇の過ごし方」が変わってきています。
昔はテーマパークや観光地、ゲームセンターにパチンコ、麻雀が余暇を漫喫する娯楽でした。
しかし、今はこれがドンドン変わってきて、パソコンやスマホで余暇を過ごす人が増えてきました。
レジャー市場はこうしたインドア系に余暇を奪われつつあります。
パチンコ店においてもその現象は顕著に表れており、今は遊技をしながらスマホを触っている人が多くなってきました。
彼らが何をしているかというと、打っている機種の情報をネットで調べたり、マンガや動画を見ているかゲームをしているかです。
つまり、パチンコをしながら別の媒体に意識が向いているのです。
②パチンコの魅力が低下している
機種情報を調べている人は良いとして、マンガやゲームに意識が向いているというのはパチンコ業界においてかなり危険な状況だと思います。
なぜかというと、パチンコやスロットの射幸性が下がってきているからです。
パチンコやスロットって、金を使って増えるか減るかの「勝負」をしているから面白いワケで、あれがただのゲームだったら全く面白くありません。
射幸性ゼロですからね。
実機を買ったり、ゲームソフトのパチンコをしてもすぐ飽きてしまうのはこういった「勝負」の感覚がないからです。
今のパチンコやスロットは、投資に対する見返りが下がり続けていますから、徐々に「勝負」という意味での魅力が下がってきています。
なので、スマホをやりながらパチンコを打つという「勝負に熱が入らない」人が増えているのです。
パチンコ店は今後どうなるか~迷走はマジで危険
パチンコ業界は無くならないとは思いますが、このまま衰退は続いていきます。
今は全国9000店舗くらいですが、この1~2年で7000店舗くらいに減ると予想されています。
ユーザー離れの加速と、設備投資の予定などがその要因です。
詳しくは別記事で解説しますのでコチラをどうぞ
パチンコもスロットも、一般的には射幸性が高い機種の方が好まれます。
スロットの旧基準機がまさにそうなのでイメージしやすいと思います。
しかし、過去にはパチンコのマックスタイプが市場に出回りすぎて、「ユーザーの投資金額が多くなりすぎた。」
というのが衰退を加速させたことも事実です。
要するに射幸性が高いと金がもたないし、低いと面白みがないという状態です。
この需要と供給のバランスが崩れると、ユーザーが離れてしまうのです。
希望は規制の緩和だが・・・
とはいっても、パチンコのマックスタイプ、スロットの4号機の頃から比べると規制はかなり厳しくなりました。
それと同時にユーザーの減少が進んでいますから、やはりパチンコというのは多少投資金額が高かったとしても射幸性の高さの方が求められているのだと思います。
なので、業界を回復させる一番簡単な方法は規制を緩和していくことです。
ユーザー全員が口をそろえて、「初代北斗を打ちたい」と言うのは間違いありません。
ただ、これに関しては厳しい声が上がっています。
スロットで言えば「2400枚の規制はおそらく緩和の対象にならない」という話も聞きますし、Aタイプの獲得枚数による射幸性の低さは次回のジャグラーを見てもらえばわかると思います。
パチンコメーカーが迷走しつつある件
業界の衰退は数年前から叫ばれていますが、ココ最近になって分かりやすい悲鳴を上げたのはメーカーでした。
とにかくパチンコ台の頭が大きすぎて、店舗もユーザーも困惑しています。
こうなっている理由は簡単で、機械を高く売るためです。
ここ2~3年ほどで店舗が購入する機械の台数は相当削減されました。
背景としては、2年前の1月末に「前倒し認定」というものが行われ、「5号機やCR機は今設置してあるものを3年以内にすべて撤去しなさい」という指示がきたことです。
6号機もそうですし、パチンコも(当時は)スペックが「前倒し認定」の台よりも弱いものばかりでしたので、無理して入れる必要がなくなったのです。
(例えば「前倒し認定」を取ったのが北斗無双で、新台として入るのがエヴァ12とかです。入れる意味ないですよね)
なので、認定が切れるまではザコスペックの台で金を使わずにホール側は体力温存が出来ます。
対してメーカーは2年も3年も機械を売らずに営業できませんから、苦肉の策として1台当たりの単価を上げるという作戦で危機をしのいでいるということになります。
数年前のパチンコ台が約40万だったのに対して、いまだと45~50万くらいの値がついたりします。
ただ、あと1年で「前倒し認定」の期限が切れてしまいますから、こうした高い機械も少しづつ購入して「CR機」の撤去を進めて行かなくてはいけなくなっています。
ホールとしては機械の単価が高くなっているので、需要のないクソ台をなるべく導入しないようにしなくてはいけません。
これらのミスジャッジが店舗の営業や会社の財務に今まで以上の影響を及ぼすからです。
今後の見通しまとめ
業界の衰退は進みます。
体力のない店は2021年の2月でガッツリ消えていきます。
なので、今はとにかくユーザー目線での営業をもう一度考える必要があると思います。
ホールは出玉を見せること。
そのためにユーザーに還元できるような体制にて、ムダを無くすことが重要になってきます。
(個人的には役員報酬が一番ムダ)
メーカーもムダな装飾で高いパチンコ台を作るのをさっさとやめるべきです。
ユーザーの意図に反していることをやってるので、業界が良くなるわけがありません。
メーカー側が実際にあの台を打ってみて、本当に不都合を感じてないのであれば業界はお終いです。
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