こんばんはリルムです。
先日にこうしたツイートをしました。
ツイートのとおり、昔は「最短2年であなたも店長のチャンス!」みたいな宣伝文句でパチンコ店の新卒採用は賑わってました。
しかし、今はそうでもありません。
新規出店に歯止めがかかっていますから、後発での入社はドンドン不利になっているのが現実です。
どこのお店も何かのタイミングで店長のポストが空かない限り、行っても副店長止まりであるケースが多いんじゃないでしょうか。
加えて、今の新卒社員は「昇格」に対する意欲がありません。
上位役職のポジションもなければ、そこに就くはずの人たちにその意志がない・・・
業界の不振とこういった社内の人的循環の悪さは、どうも間接的にリンクしてるようなのです。
今回は「新卒社員の昇格への気持ち」について書いていきたいと思います。
新卒社員が昇格したくない理由
新卒生活1年を経過した大学卒の23歳男子(未婚・実家暮らし)に「昇格についてどのように考えているか」聞いてみました。
すると、回答は以下の通りネガティブなものが多かったです。
①単純に働きたくない
②自信がない
③店長に魅力がない
順番に見ていきたいと思います( ´Д`)
①オレ、ムリして働かなくて良いんです
まず単純に働きたくないという衝撃のフレーズが飛び出しました。
まあそりゃ誰だってそうなんだけど、そんなストレートに出てくるかw
仕事ナシで生きていけるのならそれもアリだとは思うのですが、大半の一般人にゃムリな話しです。
ただ、彼がいう「働きたくない」という趣旨は、「必死になって昇格してまで働きたくない」という意味の様です。
つまり給料をもらうために最低限の仕事はこなすが、ある種の努力をしたくないということらしいのです。
月に20万あれば別に・・・
彼が仕事以外でやることと言えばこんな感じです。
・仕事終わりにパチンコに行く
・家でゲームかYouTube
・同級生と飲み会
・彼女と食事
未婚の実家暮らしなので、自由に使える金はあると思われます。
20万もらえていれば、特にがんばらなくても生きていけるということなのでしょう。
給料は上がってほしいけど、そのために自分の時間を犠牲にするのであればこのままでも良いかな・・・
・昇格したら責任が重くなるでしょ・・・
役職者が上がれば当然その分責任も重くなります。
トラブルになれば自分が行かなければいけないし、部下からの信用なんかも考えなくてはいけません。
仕事量は増えて、責任も重くなるし、なんだかストレスたまりそう。
月10万も20万も上がるんであれば覚悟はするけど、微々たる昇給のために責任だけ課されるのは耐えられない・・・
②店長に魅力がない・・
彼らは入社した時に一瞬でも「自分が店長になったら」ということは考えています。
設定⑥入れまくって、すぐ繁盛店作ってやる!
こんなことは誰でも思うでしょう。
しかし、入社しみたらどうも店長というポジションに魅力を感じない。。。。
理由はざっと以下の通り
・金無さそう
・業績悪くてつらそう
・遅くまで残ってて大変そう
こんな感じでしょうか。
少なくとも私が新卒時代の店長もこんな感じでしたし、店長にメチャクチャなりたいかと言われたら確実にNOでしたね。▶店長の給料を見たい人はどうぞ
ぶっちゃけ以前に比べて夢が無くなっているのは事実かと。
パチンコ業界を知らない人にとっては
「パチ屋の店長って超給料良いんでしょ?」
というイメージがあるかもしれませんが、20年くらい前までの話です。
それでも一般的には高い水準とされていますが、年収数千万というレベルではありません。▶業界トップの年収モデルはこちら
会社としても明確に「店長になれば年収1000万はだ!」みたいなビジョンはなかなか見出せません。
特に年々変化を強いられている業種ですので、過去のように人件費を大盤振る舞いできるような体制では無くなってきているからです。
私自身がコロナの影響も踏まえて「次から給料が下がるかもしれない」と怯えているワケですからね”(-“”-)”
パチンコ店の仕事そのものにやりがいを感じない
パチンコ店の仕事は残念ながたやりがいが薄れています。
規制とパーソナルシステムの導入によって従業員の行動範囲が狭まっているからですね。
イベントがなくなればその準備がなくなりますし。
玉積みが無くなれば出玉演出や交換の作業がなくなります。
そのため役職者も含めてメインでやってることって「消毒」くらいじゃないですか?
ここにやりがいを求める方がムリって話です。
▶こちらで詳しく書いていきます→パチンコ店の社員を辞めようと思う話
やりがいを見出せない人に必要なのは「環境と前例」
今の新卒の社員はやりがいも見いだせないし、昇格意欲も沸かないという可哀そうな状況です。
パチンコ業界はちょっとムリしてでも気合で昇格しつつ、給料も上がっていった業界でした。
それだけに、こうした現状の解決策を上層部も分からないのだと思います。
特に女性社員へのケアが不十分であることが多いです。
うちの会社も女性社員の役職者を増やそうとしてドンドン現金担当なんかに回していた傾向がありましたが、プレッシャーになるだけでほとんどが辞めてしまいました。
解決には社内の人的部分が好循環になるような環境設定と前例が必要です。
社内の年収1000万プレーヤーの実例を出す
大手の法人であれば店長で年収1000万の人もいると思うのですが、大半は40~50代の方でもそこまで稼いでいません。
そこで、良い前例を出して昇格意欲を沸かせる作戦ですね。
別に年収1000万じゃなくて、ボーナス100万とかでも良いと思います。
主任でも接客が良い人には特別ボーナスとか。
やってる企業はあると思うのですが、パチンコ業界は普段の仕事に全くやりがいがなくなってますので金でつなぎ留めないと優秀な人材が出てってしまいます。
がんばれば給料上がるという明確なビジョンが示せれば、自ずと昇格者が出てくる環境になるはずです。
新卒の子たちはダメ元で人事部とか上司に提案してみても良いと思います。
もしその人達がめんどくさがって対応してくれない時は
「ちくしょう!転職だ!」といって退職願を投げつけましょう。
まとめ
新卒採用された社員に昇格の意志が薄れてきています。
原因は本人たちの考え方もあるのですが、やりがいや昇格意欲がうすれてしまうような環境にも問題あり。
新卒は働きがいを見出せる職場なのか見極めるべきだし、会社は必要な人材は確保してくべき。
パチンコ業界はなかなか両者がメリットを取れる関係が作りづらくなっています。
まずはコロナの終息から・・・
とか言ってると1年後?2年後?と出遅れますので、いずれにしても早めに動いて環境を変えてくべきですね。
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