こんばんはリルムです。
キャバクラでボーイをやっていた時の話です。
以前も記事にしたんですが、キャバクラというのは通常の飲食店と違って客層が偏っている傾向にあります。
そりゃまあ提供しているサービスが違いますんで当然のことなんですが、大雑把に分けるとヤンキー以上の客層が強いと思われます。
ここでいうヤンキー以上というのは
ヤンキー(地元不良)
20代で金髪、色黒といったチャラついた感じの夜遊び好きなヤツら
↓
チンピラ
「半グレ」という言葉が当てはまる、グレーな仕事をしていたり犯罪組織に加担しているヤツら
↓
極道
指定暴力団組織に属しているヤツら
キャバクラというのはこういった図式の元、こういった人達が集まりやすい場所なのであります。
もちろん我々のようなサラリーマンや、独身で金持ちのオッサンなんかもいましたが、そのウラではこういうヤバいヤツらの存在があるのです。
ヤンキー以上の特徴
ボーイをやっている時に、数々の面倒なトラブルを喰らっていたため、危機回避能力の一部なのか、「ヤバそう」な雰囲気を察知する能力が身に付きました。
「凝」を使わなくてもオーラを見ることができるようになったのです。
これによって、お客さんが来店した瞬間に「ヤンキー以上」のどれに当てはまるかを察知できるようになりました。
相手の雰囲気や全体像から、「むっ、この禍々しいオーラは極道だな」というように肌で感じることができるようになったのです。
とはいうものの第6感的な判断ではなく、実際にヤンキー以上かどうかは相手を隅々まで観察すれば何となく見えてきます。
ヤンキー以上の出で立ち
キャバクラに来る彼らの格好は、意外とテキトーです。
Tシャツにハーフパンツ、上下ジャージなど、あまりオシャレな格好はしてきません。
その中でも、ロングスリーブを着ているだとか、サポーターを着けているとかになってくるとヤンキー以上の可能性がグンとアップします。
素肌を見られたくない事情がありそうですからね。
そういう意味で夏場は見抜きやすいですね。
そんな中、私が毎回注目していたのは手元です。
これは今もパチンコ店で無意識にやっていることなんですが、お客さんの手元を見るクセがあります。
人の手っていうのは、実はその人に関するヒントがちょいちょいあったりして、私はそれを見て人物像を想像したりしていました。
指
まず見るポイントは指です。
どこかが欠損していないかをチェックします。
もし小指の先端がなければ、「あっ」ってなると思いますので、まずはそこをチェック。
ただ、1年半ボーイをやっていて極道の宴会も見てきましたが、指を落としている人は一人もいませんでした。
時代や地域によるんでしょうかね。
もうそんな時代ではないというのは耳にしましたが、パチンコ店に来る人ではたまに見ることがあります。
次に指の刺青。
通称「年少リング」と呼ばれるこの指輪っぽい刺青なんですが、ヤンキー以上の人はこれをあしらっているケースが多いです。
名前の通り、少年院に行った人が鉛筆の芯や安全ピンと墨汁で入れる刺青です。
これをやることによって、「オレは年少上がりだ」というアピールが出来るってわけです。
上からホンモノの指輪をして隠していることもあるんですが、これを見つけると警戒レベルを引き上げていました。
ちなみに、「年少リング」は少年院に関わらず入れることがあります。
刺青を入れる時に、肌とのマッチングを確認したり、色を見たりする時にやるからです。
これもその一種です。
「伊達ぼくろ」なんて呼ばれていますが、ヤンキーが自分で入れるものと、実際に彫師から入れてもらって確認する2パターンが存在するんですね。
いずれにしても、刺青を入れている時点でこの日本ではヤンキー以上の可能性が高いので、ひとつのチェックポイントになるってわけです。
手の甲
これは拳ダコをチェックします。
空てをやっていると、拳がジワジワと鍛えられていくので、上の画像のように中指の付け根にタコができてきます。
ヤンキー以上の人は決まってケンカが好きですから、こういった所に注力する人が多いんですよね。
拳ダコは空手を習わなくても、拳立てや堅いものを殴ることによって出来ますから、中2病のヤンキーなんかは好んでこのようなタコを作成しています。
パッと手を見た時に立派な拳ダコがあれば、「あ、コイツつえーかも」となって警戒レベルを上げることになるわけです。
装飾品
今も流行っているのか分かりませんが、ヤンキー以上が好むアクセサリーで必須アイテムがありました。
それが
数珠です
どういうわけか、極道の人は皆数珠をハメていました。
その後パチンコ店に就職しましたが、とび職系のヤンキーもほぼ数珠をしていたんで、やっぱりヤンキー以上の人って数珠好きなんだなーと思っていました。
独特の威圧感があるからでしょうか。
今はそんなに見なくなったんですが、当時はヤンキー以上のファッションで注目していたのがこの「数珠」でした。
色んな極道を観察した結果
これまでキャバクラ時代には、毎日ヤンキー以上の人に接客をしていたのでどういう人がそうなのか何となくわかるようになったんですが、やっぱり本当にコワい人ってそういうのをあまり表にださないんですよね。
「凝」を使わなくても何となく分かるようにはなったんですが、ホンモノの人は達人級の「絶」を使っていますので、私のような一般ピーポーには正体が分かりません。
実際、キャバクラの物件のオーナーだった人は、どこぞの組長代行という肩書だったらしいのですが、私は全く気付きませんでした。
下っ端のヤツらや、ただのヤンキーは全力で見た目に「その気」を出してきますが、極道も上の方の人になると、もはや社会に溶け込むように存在しているんですね。
ただ、一度だけオーナーが店でべろべろになっている時に電話で話していた内容が聞こえた時があったんですが、
「ワカイシュウ」「アタマハジク」という2つのフレーズだけ耳に残りました。
やはり本当にコワい人は、コワいと分からないからコワいのであって、実は本当にコワい人なんだってことが、当時20過ぎの私にも分かりました。
普段は誰とも見分けのつかないオッサンでも、中身は牙むき出しの悪い人の可能性があります。
仕事や普段の生活で、周りで関わりのある人間がどういう人なのかを察知する能力は備わっていて損はありません。
そういった人達が集まりやすい風俗営業は、感性が磨かれやすいかもしれません。
実際対峙してトラブルを経験することもありますが・・・・
ちなみにオーナーは振り込め詐欺で捕まりました。
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