店長をやり始めてまだ数年。
私はホールをウロウロすることが多いのですが、常にお客様の状況を目で確認しています。
あー設定1の沖ドキ!ぶん回してるなー
とか
この人この台好きだよなー
とか
明らかに隣のタバコの煙ウザがってるなー
とか
お客さんが遊技台と直面していて、今どういう心境なのかを考えたりするのが面白くて、ホール回りは色んな発見があります。
低玉貸しで台破壊
そんな中ですが、たまに感情をあらわにして遊技台にそれをぶつけてしまう人もいたりします。
魚群が外れる。
金保留が外れる。
天井間際でREGを引く。
こういった状況で起こりうるのが、
そう、台パンである。
ある時、海シリーズの甘デジで上皿にヒビが入ってるのを発見しました。
まあまあ古い台でしたが、こういう壊れ方はあまり見たことがありませんでした。
というのも自然な流れからくる劣化では考えにくような状態だったからです。
実はこの時、これをやった犯人の目星はついていて、なんとなくこの人が叩いたんじゃないかという予想をしていました。
夕方から結構よく来る40代のおっさんで、見た目はキャプテンハーロックのような人でした。
夜の7時くらいになるといつの間にか来店し、0.5パチの甘デジを良く打つ人でした。
そんなハーロックに関する情報で、別の常連のばあちゃんからタレコミがあったのである。
あの人たまに台叩いてて怖いのよ!
なるほど。
物静かでひっそりとしてると思ったら意外とやるパターンだな。
そして、ヒビが入っていた甘海も確かにハーロックが打っていたことがあった台でした。
トラブルで確定した台パン
そんなことがあって、スタッフでハーロックを警戒することにしていました。
その日ハーロックが打っていたのは甘デジのキン肉マン。
警戒しながらホールを回っていました。
すると呼び出しランプが点いたので行ってみると、ハーロックの台がトラブルになっていたようでした。
見てみると、盤面の下に玉が詰まりまくっている状況。
リアル沼のような感じになっていました。
台を開けて確認すると、ガラスの破片が大量に詰まっていて、玉が排出されなくなっていました。
これは遊技続行不可です。
この時点でもうほぼ確定だと思ったので、
「お客さん、ガラスが割れてるようなんですけど・・・?」
と突っ込んでみると
「ガラスなんて知らんで~オレが来た時からこうなってたから。」
というふざけた返答があり、どうやら知らぬ存ぜぬを突き通そうとしているようでした。
「わかりました。とにかくこの台は危険なので止めさせてもらいます。」
と言うと
「じゃあ他の台で遊ぶしかないね。」
と言って、台移動をしたのでありました。
罪悪感なんて微塵もなく、バレないと思っているのか。
何台も台を破壊しておいてシレっと打ち続けるハーロックにあまりにもムカついたので、制裁を加えることにしました。
制裁
ムカついた私は、すぐさま警察に通報しました。
すると、最初は容疑を否認していたようですが、カメラの映像と警察の力によって罪を認めるようなことを言い始めました。
その後、謝罪をしてきたハーロックですが、どうやら弁償する代金についてとても気にしているようでした。
というのも、毎回打つのは0.5円の甘デジ。
逆立ちしても金を持っているとは思えません。
そりゃ0.5パチの甘デジで当たらないくらいで、いちいち台を破壊するというファイナルファイトのザコキャラのようなスペックでは1台数十万のパチンコ台の弁償なんてとても無だと思います。。
といってもこっちも無償で帰すわけにもいきません。
こういう場合は、台が正常に戻るように弁償すること。
また、営業できなかっ分の売上の補償を上乗せできるということらしいです。
そんなこんなで、今回はガラスのみの弁償と出入禁止を言い渡しハーロックを釈放することとなりました。
ちなみにガラスの代金は5000円程度。
「良心的な値段でありがたいです。ひぇっひぇっひぇっ」
と最後までムカつくハーロックに営業補償もプラスしてやれば良かったという思い出でした。
何がムカつくかというと、
勝った負けたの話以前に大人が感情のまま物を壊しておいて、シラを切ろうとしたり台移動したりと全く悪びれる様子がなかったということです。
きっとどこかの店も出禁になっていたのでしょう。
パチンコ・スロットは適度に遊ぶものですです。
たまに理不尽なアタリ・ハズレもあると思いますが、台パンはやめてください。
特に新台や認定機の破壊は店側への打撃は計り知れません。
同時に、それを弁償するとなった破壊した人に返ってくる打撃もヤバいです。
100万くらいの金が動く可能性もあります。
パチンコに感情移入しすぎると、意外な所で痛い目に会うので注意してください。
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