こんばんはリルムです。
苦しい業界の流れで、店長といえども給料なんてそこまでバカ高くはない時代です。
では、果たしてその下の責任者のお財布事情がどうなってんのかを、部下のベジータ副主任から給与明細をもぎ取り晒してくれようと思います。
それではどうぞ。
パチンコ店役職者の給料
総支給:26万
差し引かれ:-6万
手取り:20万
賞与:80万(年2回)
年収:400万
キッツイ・・・
まあ、でも40歳の独身で年収400万は普通なんでしょうか。
パチンコ業界は時給が高くて有名ですが、10年以上働いている40歳の役職者が年収400万なので、ハッキリ言って手取りだけ見ればアルバイトと大差ありません。
都合の良いトラブルばかり回されて、アルバイトと給料変わらないんじゃムカつくのもうなづけますな。
まあベジータ副主任に関しては、独り身なのでそこまで困窮していない様子ですが、妻子ありの状態で単身赴任してる人達は厳しいと思います。。
パチンコ店役職者の仕事
さて、役職者の給料がそこまで高くないことが分かった所で、彼らの日常業務を見てみたいと思います。
・売上計算
・データ入力
・景品・台の管理
・スタッフ教育
大まかにこの辺りかなと思います。
ちょっと内容を深堀りします。
・売上計算
役職者業務の中で代表的なものがコレかと思います。
早番勤務の役職者であれば、朝の金庫の現金を数えて引継ぎに現金回収に回るのが仕事ですが、遅番になると「閉店後の売上計算」が入ってきます。
計算自体は足し算引き算なので、そこまで複雑ではないのですが、大金を扱うのである程度のセンスと慣れが必要になってきます。
「当日集まった全ての金」から、「翌日の両替機に入れる金」とかを差し引いた金が粗利と同額にならないと、どこかで計算が間違っているかホールからの回収忘れの可能性があります。
責任者になり立ての頃は、ここでつまづく人が多いです。
私も時間内に終わるまで1カ月ほど掛かりました。
・データ入力
「頭どり(他店調査)」と呼ばれるものがあります。
近隣店舗の客数を調べることなのですが、この数字をまとめて1日通した自店とのデータと比較する業務があります。
これによって、店は営業の戦略を考えるわけですね。
しかし、今はこのアナログな方法から脱却しつつあります。
クラウドサービスによって他店の定時の稼働数を見ることができるのです。
いちいちそこのお店にで向かわなくても客入りが分かるんですから、これまでと比較するとずいぶん画期的な方法といえます。
・景品・台の管理
続いて、景品・台の管理です。
お菓子やジュースなどの在庫管理や発注を行い、なるべく欠品を出さないようにしてるわけですね。
ちなみに、このお菓子の発注をアルバイトスタッフ任せにしているとカウンタースタッフ同士で揉めます。▶:カウンターで勃発しやすいトラブル
また、納品された新台の管理も行っています。
新台を入替に備えて準備したり、製造番号に間違いがないかをチェックするのです。
入替作業の前にこの準備を終わらせておかないとスムーズに作業が行えませんので、責任者が中心になって管理しています。
また、製造番号に間違いがあると新台開放が出来ませんから、事前に入念なチェックが必要になるのです。
・スタッフ教育
これは売上計算と同じくらい悩む役職が多いと思います。
特に新卒上がりの役職なり立ての人にとっては、なかなか相手が言うことを聞かないので苦戦することでしょう。
熟練のアルバイトスタッフはサボり方が上手になってますし、この辺の関係性が築けるのは時間と信頼の積み上げが必要です。
店長や先輩の役職者が上手くフォローに入ってくれないと、ここでドロップアウトしてしまう勿体ない新人役職もいることでしょう。
【悲報】役職者は停滞しやすく離職率も高い
パチンコ店は他のサービス業と比べて給与は高めです。
しかし、役職から店長に上がるまでに退職する人がほとんどで、それ以外の人は真ん中あたりの職位で停滞してしまいます。
理由は「給与が上がらないこと」と「やりがい的なもの」かと思います。
昇格ナシで給料なんてそうそう上がらない
最大手のマルハンの年収モデルを見ると夢がありそうですが、「最大手」ですからね。。。
店舗数が100も200もない法人にとっては、中間管理職にそこまで多くの給与を払っていないのが現実です。
公務員のように30~40と年齢を重ねるごとに収入が上がるシステムではありませんから、年齢と共に職位が上がっていかないと、給料もそのまま停滞してしまいます。
共働きなら家族を養っていけるレベルではあると思いますが、余裕や幸福度は低いかなという印象です。
責任者のやりがいが薄れている
これは結構重大な課題だと思うんですが、役職者のやりがいが時代と共に薄れていっている感じですね。
・イベントがなくなった
・単純に客数が減った
・パーソナルシステムでやることがなくなった
・新台が減った
衰退している業界の典型ですね。
仕事をする立場の人が魅力を感じなくなっている状態です。
現場はドンドン楽になっていって、役職者がアルバイトスタッフと同等のことをしています。
加えて忙しさも半減していますから、日常業務がダラダラと時間が過ぎていくだけの消化試合になっているのです。
毎日カネ数えて、データ入れて、スタッフの休憩回すだけじゃんね・・・
今後はさらに冷え切る業界・・必要なのは何かのスキル
とはいっても、年齢的に転職可能かどうか。
家族がいればさらに状況を変える踏ん切りがつきません。
パチンコ業界は、残念ながら特殊な能力が培われる職種ではありませんので、30歳を超えると社員としての転職が厳しいと思います。
学生時代に身に着けたスキルや資格があれば有利な展開もありえますが、ノースキルでパチンコ店に在籍していただけでは、スタートから年収400万は超えられません。
転職に有利なスキルや資格
・簿記(2級以上)
・宅建士
・プログラミング
・外国語
色いろありますけど、身に付くまでは時間も金も掛かりますね。
危機感のある社員は勉強をしているかもしれませんが、30~40の中間管理職はなかなかどうして・・・・
役職から転職した実例
参考までに過去に転職していった30~40代の役職者がどこへ行ったかを載せておきます。
・介護士
・CADの資格学校から就職へ
・長距離トラック運転手
・コンビニオーナー
彼らが今収入的に安定しているのか、さらに転職をしてしまったのか。
その後は不明ですが、やりがいを失ったまま仕事をするのはツライですからね。
ちなみに冒頭に話をしたベジータ副主任は、軽いうつ病を発動しておきながら、なぜか自分が介護職に就くという偉業を成し遂げました。
まとめ:停滞はムダ。イヤなら動くしかない。
ベジータ副主任のように40歳のノースキルでも転職は出来ます。
彼は10年間副主任で停滞していました。
その結果、超マンネリ化が進んでしまい最終的にはうつ病になりました。
しかし、転職をきっかけに睡眠がとれるようになり、長いあいだ仕事のせいで止まっていた人生が再始動したようです。
彼に必要だったのは、環境を変えることだったんですね。
このようにパチンコ店の役職者の多くは、所得と待遇と業務内容のどれかに不満を持っていると思います。
そこから店長を目指すにしても、転職するにしても、考えや行動を今すぐに変えないと業界と共に人生終了してしまいます。
まあ実際行動してるのはほんの一部の人なんですがね・・・
コメント