こんばんはリルムです。
パチンコ離れが加速していって、遊技人口が減ってるが故に業界の法人は毎年苦しみながら営業に当たっております。
この「パチンコ離れ」って、実は従業員側の加速も同時に進行しているような気がします。
単純な話人手不足ってことになるんですけど、これについては遊技人口の減少と関係ないようで実は結構強くリンクしていると思うんです。
例えば、ウチの会社を例にとってみても過去には稼働率8割くらいの時だってあったし、その分従業員もたくさんホールにいました。
休憩を回すのを忘れるヒトが出てきたり、「佐藤」が4,5人いてわけわかんなくなったりと、それはそれは忙しかった記憶があります。
しかし、今となっては良くて6割程度。
従業員もドンドン辞めていってしまいました。
多分時給に関しては下がっていないので、過去も今も状況は変わっていないように思えます。
ただ、会社も時給を変えないままではいますが、人件費を削減するためにあれこれと工夫をしてきました。
長年アルバイトの有給の権利を告知せず、気づかれるまで放置していたり。
早朝手当や残業手当を翌分からない理由でカットしていたり。
とにかくマイナスイメージの強い削減の仕方を続けてきました。
こうした背景が従業員の信頼を失うきっかけとなってしまい、長期で活躍した社員やアルバイトがいなくなってしまうことになったのです。
会社が儲かっていれば、その分人件費についても厳しくならないわけですから人材離れにストップができたかもしれません。
何となく、パチンコ業界に夢を持てなくなってしまって、みんなやめていくんだなぁとつくづく思ってしまいます。
店長すいません
アルバイトが出勤して、事務所に挨拶に来たタイミングで
「店長すいません、ちょっとよろしいですか?」
「これは今シフト、あるいは今月いっぱいでやめたいです」
というセリフの枕詞になっています。
今までどれほど経験したことでしょう。
これは言われた時に、「やっぱり来たか」と思う人もいれば、「え?何で?」となるような勿体ない人材もいました。
大半は何も考えていない
そんな中、つい先日部下が「今月いっぱいでやめます」と言ってきました。
部下といっても私よりも業界歴が長く、年上の責任者です。
全く予期していなかったことなので、なぜこのタイミングでそうなったのか聞いてみました。
すると、
「体力に限界を感じました」
このように返ってきたわけです。
パチンコ店というのは、時給が高い分労働環境は良いとは言えません。
他のサービス業と違って騒音、煙、腰痛、クレーム客など肉体と精神をすり減らす度合いが強いと思います。
確かにデスクワーク中心であれば年齢は気にしなくても良いのですが、その部下も40オーバーで主にホール業務メインとなると、どうしてもカラダへの負担は懸念されることです。
時給が高いと書きましたが、これを好条件と考えて働ける人っていうのは限られていると思います。
主婦や学生など、生活や学業の傍らにパートタイムとして働く人たちが該当します。
コンビニや飲食店などで働くよりも多く稼ぐことができます。
また、フリーターもここに入ると思います。
同じ時間を浪費するのであれば、パチンコ店はトップで稼げる業種です。
でも、どの店でもシフトに融通が利くフリーターの人って重宝されていると思うんですが、これって結局うまく使われているだけです。
彼らにとっては給料さえもらえればそれで良いんでしょうから、ウィンウィンのような関係ともいえますが・・・
20代の頃に特に就職先がなく、高時給のバイトを探していた所そのままパチンコ屋で働いてしまった。
というケースがほとんどかと思うのですが、30代前半くらいまでに次の事を考えておかないと今回の部下のようにカラダが持たなくなって、退職しなければならなくなってしまいます。
部下の話に戻ります。
こういう長く働いた人が辞めるってことは、もうナニ言ってもムリだろうと思い特に引き留めはしませんでした。
しかし、辞めた後どうするのかを聞いてみたところ、
「決めてません」
え?あ、そうなの??
とあっさり返ってきました。
どうやら有給消化中に職安に行って、ダメなら失業手当がもらえる半年くらいでなんとかする。
という実に曖昧な考えを持っていたようです。
結局ない人にはない
仕事を辞めたい人って多くいると思うんですけど、辞められない理由は生活水準や待遇が今よりも落ちる可能性が高いからだと思います。
確かにある程度勤めた会社であれば、最初からそこよりも良い条件で人材募集しているトコなんてあるわけがありません。
よほど能力が高いか、特殊な資格を持っているとかじゃない限りありえません。
で、その40代の部下がハローワークに試しに行ってきたというので、どうだったか聞いてみたんですが、「40代」という条件を入れただけで、選択肢はごっそり減るということでした。
やはり40代からの転職は厳しい
これが紛れもない現実です。
特に勤続年数だけ重なっていて、自己啓発や資格の取得に時間を使ってこなかった人は、これを機に「地獄に落ちる可能性がある」と痛感しました。
店舗にもおりますが、40歳を超えてもパチンコ店でアルバイトをしている人に聞いてみたことがあります。
「転職とか今後どうするかとか、何か考えあるんですか?」
そうすると、大体こう返ってきます。
「探しているんですが、なかなか良い所が見つからなくて。」
ウソじゃないとは思うんですが、私の経験上本気で探している人はさっさと決めて辞めています。
アルバイトの勤続年数長いパターンで、40超えの人は大体パチンコ店の月給というヌルマ湯にどっぷりと浸かってしまって、抜けきれない人が多いです。
実家暮らしであれば、月15万もあれば余裕で暮らせてしまいます。
だから、自分の体力と相談しながら転職も一応考えてはいるのでしょうが、実際は行動に移せていないパターンが多く、なんやかんやで居座ってしまうってことなんだと思います。
成功しているパターン
私が入社してから会社を辞めていった人は多数いますが、成功しているパターンを見たことがありません。
まあ、全員のその後を調べたわけではないのですけど。
「社員から辞めて、フリーターになった」
このパターンがとても多い気がします。
パチンコ店の社員って、プレッシャーであったり待遇面であったりと不利なことが多いです。
店長まで上がればまあまあ良いのかもしれないのですが、それまでの一般社員から責任者って給料もそんなに多く変わらないし、責任だけ重くて不満が溜まるんだと思います。
だからフリーターの楽さ加減といったら、この上ないのでしょう。
気持ちは分かります。ただ・・・
もっと責めていかなあかんで!!!
職場が気に入らなくて辞めるというのは、大いに結構なことだと思います。
でも、もし今の待遇に満足していないというのが理由なのであれば、「もっとがんばる」しか解決する方法はありません。
「もっとがんばる」
の中には多くの内容が詰まっていますが、転職するにしてもこの気持ちが備わっていないと失敗します。
多分転職するヒトって、環境が変わったら「もっとがんばろう」という気持ちなのかと思いますが、それでは遅いんだと思います。
今の環境で「もっとがんばる」を経験して、自分の能力を高めておかないと職場が変わった所で能力のない自分自身は変わっていませんので、同じ壁にぶつかってまた転職とか言い出すことになります。
転職が今の自分の何かを変えてくれると思って、転職を目的に依存してしまうと、そのギャップで精神がさらに追い込まれてしまうはずです。
だから、自分の能力からは目をそらして、とりあえず転職したって人が待遇が悪くても責任のないフリーターになっちゃおう!ということなのが結果から推測されます。
そこまでして、前の職場がイヤでイヤでしょうがなかったって人もおられるでしょうけど・・・
ちょっとは努力しろ
学校生活が終わって、就職してフレッシュマンとして働き始めると、どうしてもチャラつきガチです。
遊ぶのは良いのですが、仕事や一般常識を学ぶ習慣も持っていた方が良いと思います。
私自身、入社してからずーっとテキトーに仕事をしていました。
残業をしたり、数字の勉強をしたりなどはやっていたのですが、「ビジネス」という部分で学ぶべきことを一切やっていませんでした。
当然マーケティングの知識とかもないワケですから、ライバル店に勝とうが負けようがあまり気にしませんでした。
本来勉強すべきことは、会社として生き残っていくための闘い方です。
まあそれをかみ砕いたものがマーケティングになるんですけど、どのサービス業もライバル会社との差別化によって生き残らなければいけません。
逆にこれさえ勉強しておけば、どの業界に行っても大概うまいこと行きます。
前どっかの記事にも書きましたが、勉強に早いとか遅いとかはありません。
本気で努力できるかが問題だからです。
職安に行って、仕事が無い・・・と嘆く前にマーケティングの知識を培って、今の店で活躍すれば良いのです。
そこからもしかしたら転職の選択肢も増えてくる可能性もあるかもしれません。
アルバイトや遊びに時間を使うのはOKですが、浪費になってしまうと勿体ないです。
少しは自分の知識を養って今後のために備えておく必要があります。
結局、環境や他人に依存し続けていても明るい未来はありません。
私もこのままでは、10月の増税でゲームオーバーになってしまいますので、ポイントカードとかのシステムを勉強しなくてはなりませんね。
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