パチンコ店の職業病

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shokugyoubyou 業界ネタ
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こんばんはリルムです。

騒音、タバコなどによって環境が悪いとされるパチンコ店ですが、それに伴う「職業病」があります。

それゆえの時給の高さというのもあるんですが、長期にわたってパチンコ店で仕事をしていると起こりうる身体への影響について書いていきたいと思います。

騒音

パチンコ店の店内は総じてうるさいです。

台から発生する音もそうなんですが、玉やメダルを循環させている機械や空調の音もかなり大きいです。

そのため従業員はインカムを使って連絡を取り合いますし、お客さんと話す時はかなり接近して耳元で会話しないと全然聞こえません。

インカムも店内で使っている時は周りがうるさいのであまり感じないのですが、実際は耳元で怒鳴られているのと同じレベルの音量がダイレクトにぶち込まれています。

こうして耳の感覚がマヒしていって、日常でも音が聞き取りにくくなっていくのです。

テレビの音量も大きくなって家族からうるさいと言われるようになりますし、仕事中の日常会話も聞こえなくなっていきます。

業界歴10年、20年と長くなるにつれてホールにいる時間が長ければ長いほど、この弊害は重くなっていきます。

できるだけ早い段階でエリア長くらすまで昇格できれば良いですが、責任者はホールメインで仕事をすると思いますので、日に日に耳へのダメージが蓄積されていきます。

タバコ

これに関しても昔から問題にはなっていますね。

喫煙者が多いパチンコホールは副流煙が蔓延していて、健康被害に影響を及ぼしやすいということ。

副流煙というのはタバコの先端から発生する煙のことで、吸っている煙(主流煙)よりも温度が低い所から発生しているため毒性が強いというモノです。

ストーブの不完全燃焼で一酸化炭素が発生するのと同じような現象です。

しかし、今は排煙システムもしっかりしているし、喫煙人口の減少、そしてアイコスとかの電子タバコのシェアが上がっているのでそれほど煙は気になりません。

騒音によって耳が悪くなるのは体感できるんですが、喫煙環境で肺にダメージがあるかどうかは分かりません。

肺ガンの原因がパチンコって言うのも正直判別できませんからね。

腰痛

これもパチンコ業界人なら結構な確率で喰らう職業病です。(特に男性スタッフ)

パチンコ玉は1つ5~5.5グラムあります。

1箱2000発入っていたら10キロくらいになるわけです。

これを調子に乗って4箱とか持って運んでいると、そのうちヘルニアになります。

大当りの玉の上げ下ろしで10キロの昇降を何百回とやって、交換になったら30~40キロを運んでいくわけですから、腰へのダメージは徐々に蓄積されていきます。

また、大きなダメージの中に新台入替があります。

持ちにくい上に、これが1台当たり40~50キロとかですからパチンコ玉とは違う筋肉を消耗します。

たまにある大型の入替とかに当たると、腰を痛める危険性も高まるわけです。

職場は守ってくれない

以上のように、パチンコ店の職場環境はとにかく良くないです。

しかし冒頭にも書きましたが、それが給与面に反映されているのである程度ガマンしなくてはいけないところではあります。

最初は時給が魅力で募集に来る人は多いんですが、その分離職率も高い世界です。

何だかんだ使い捨て感が強い業界だと思います。

30年も40年もホールスタッフでいたという前例を見たことがありませんし、業界歴が長い人は上に上がっているか、どこかにガタがきているかのどちらかだと思います。

大半はその前に辞めますからね。

また、今は働き方改革とかでパチンコ業界もブラック状態が薄まりつつあります。

腰を痛めたら労災とかも申請されますし、ESへの取り組みも徐々に見えてきました。

この背景には、人材不足もあったりパチンコ業界が社会的に批判を受けてきたからだと思います。

業界各社が、会社総出で業界の美化に取り組んでいかないと、状況は良くならないと思ったのでしょう。

それでも、この環境で残っていくには身体へのダメージは必須です。

私のように店長になれば、アルバイトスタッフよりは肉体的負担は少なくて済むかもしれないですが、この労働を軸にして生活している人達はやはり厳しいかもしれません。

続けるなら1歩でも昇格すべき、しないなら辞めるべき

パチンコ業界だけではないと思いますが、アルバイトスタッフがやっていることっていうのは時間を金に変えているだけの作業になりやすいものです。

結局その人達がやる仕事っていうのは、誰しもできるものであるがゆえに、統一された「時給」という概念で処理されています。

実家暮らしで結婚もしてないし、その状況で良いというのであれば問題はないのですが、待遇に不満があるのであればどうにかして脱却する必要があります。

■手段その1:昇格

脱却する方法で何だかんだ一番簡単なのがこれです。

給与は上がりますし、肉体労働も減らすことが出来ます。

管理する側に回るということですね。

これを続けていくことによって、身体的・金銭的リスクが軽減されるわけですからモンクを言いながらもそこに属しているのであれば、迷わず昇格するためのマインドと行動に切り替えた方が良いです。

辞めることなんて昇格してからでも遅くありません。

現状留まる事しかできないのに不満を言っているだけのやつは、自分が無価値であると発覚するのを恐れているファミチキ野郎というわけです。

■手段その2:辞める

それでもどうしてもという場合は辞めるしかないと思います。

会社への不満と職場環境に耐えられなくなったら、さっさと辞めてしまわないと人生を消耗するだけです。

実際に私の部下で40オーバーの中間管理職が立て続けに辞めましたが、この人たちは長期的に不満を連発していました。

しかし、辞めた後も何とかなっているようです。

1人は介護の方に進み、もう1人は資格のために学校に通って就職を果たしたようでした。

よく転職は失敗するということを聞きますが、今の段階で就職に失敗しているんですから行動してみなきゃ何も状況は変わらないと思います。

私は転職の経験がありませんが、したいと思ったことは多々あります。

そのたびに転職のことをネットで検索するんですが、めんどくさくなって断念しています。

私はそれでも昇格の方を選んで店長にまでなれたのである程度余裕は生まれましたが、昇格もせず辞めることもせずにイヤな会社に属しているだけだったら、ただの時間の浪費になっていたことだと思います。

人生の中で考えることは非常に大事だと思いますが、停滞していることほどムダなことはありません。

まず中央通路に突っ立って、コールランプが点くのを待っているだけでは必要とされるサービスは提供できないですからね。

コメント

  1. ホリエカ より:

    一箱10キロもありませんが

    • rireme rireme より:

      ホリエカさん
      コメントありがとうございます。

      今の箱は1500~1800くらいしか入らないのが多いんで
      もしかしたら10キロはいかないかもですね。

      ただ体制的に負担が掛かるのは間違いないですね。

  2. 役職一員 より:

    マルハンは働き方改革を取り組んでいる様に見えるが実際は表向きだけで取り組んでいない

    • rireme rireme より:

      役職一員さん
      コメントありがとうございます。

      業界最大手でもそうなんですね。
      やはり年中無休で営業時間も長いとなると、それ相応に人員を裁いていかなければならず
      中枢にいる人間に負担が掛かるんですね。

      貴重なご意見ありがとうございます。

  3. まるまる より:

    パチンコ屋で働いてます。
    昔はドル箱があって腰を痛めたことも
    何度かありますが
    今は全台スマートシステムになって
    腰への負担が一切無くなりましたよ(^ω^)
    ただ、ユーザーも減っているので
    昔のバリバリ動いてた頃に比べると
    遊技台のトラブルや休憩で呼ばれるだけでとても暇です(´・∀・`)
    歩き疲れます。
    来年4月から分煙化ではなく禁煙化になるのでタバコの影響も減りそうです!

    • rireme rireme より:

      まるまるさん

      こんばんは
      コメントありがとうございます。

      今はほとんどパーソナルになっていって、ドル箱を持つことはなくなりましたね。
      当店も玉積みなのはスロットだけですので、入社当初に比べると
      肉体的負担はだいぶ軽減されたと思います。

      また、完全分煙化についても喫煙しない私にとっては
      ありがたい話です。
      しかしユーザーにとっては反対意見の方が多そうですけどね。

      時代が変わるにつれてユーザーの減少も目に見えて分かるのは
      いささか寂しいような気がします。