パチンコ店のデータチェック~店員は台のナニを見ているか

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皆さん、「新年あけまして」おめでとうございます。

このフレーズが日本語として正解か、間違ってるとか毎年やってますよね。

「新年」って言っちゃってるから、さらに「あけまして」を入れると来年の事になっちゃうとか。

だから、年明けの正解フレーズは

「新年おめでとうございます」とか「あけましておめでとうございます」

になるらしいです。

パチンコ店もメールやラインで新年のあいさつを送ってきますが(ここぞとばかりに店長が名を名乗ってくる)けっこう間違えてる店が多いので気をつけた方が良いですね。

お客さんは大して見てないし、気にしてないと思いますが近隣店舗から陰でバカにされています。

パチンコ店のデータチェック

さて、新年ネタはこれくらいにしてマジメな記事でスタートします。

パチンコ店の責任者業務のうち、「データチェック」というモノがあります。

主な目的は「不正の防止」「異常データの修正」「トラブル防止」などです。

例えば、全く大当りしていないのに赤字になっているようなデータがあれば、ゴトの可能性もありますから調べる必要があります。

ブドウを作って打ち込み玉よりも払い出し玉を多くするようなアナログなゴトはこういったデータチェックで見抜けます。

見ている数値はベース(B)とベースA(BA)

全国のパチンコ店で導入されているダイコク電機製のホールコンピュータですと、データ管理用の用語が多数出てきます。

  • (千円S):千円で何回回ったか
  • (B)  :通常時の出玉率 →(要チェック
  • (T1Y) :大当り1回の出玉
  • (BA)  :確変中の出玉率 →(要チェック
  • (誤差玉) : 払い出し玉とJCに流れた玉の差

我われは数値化されたこれらを使って、データの管理や分析をしているのです。

その中でも、営業中のデータチェックで用いるのは

「ベース(B)」と「ベースA(BA)」です。

他にも見る箇所はあるのですが、概ねこの数値を見ていれば大体の状況は把握できます。

ベース(B)

ベースから説明します。

この用語の意味は通常時の出玉率なので、確変や大当り中以外の玉増えを管理をするデータです。

例えば、100発打ち込んで、10発上皿に返ってくれば、出玉率は10%なのでベース10ということになります。

マックスタイプが全盛期の頃は、ほとんどの台がベース18~20でした。

今の台はベース30以上が基本的な設計になってますから、昔よりも玉持ちが良くなっていると言えます。

ヘソ賞球が4個になっていたり、一般入賞口に入りやすくなっているためですね。

データチェックの際は、このベースが極端に平均と離れている台がないかをチェックします。

そして、ベースが高い台があった場合は以下の可能性があります。

  • 不正に入賞している
  • お客さんが打ち込んだ玉が詰まっている
  • 確変の信号が上がっていない

「不正に入賞している」

というのは、そのままの通りブドウや糸玉を用いて玉を増やしている状態ですね。

金を使わずに玉持ちを良くしたり、ヘソに入賞させたりやすくして大当りを狙う古典的なゴト行為です。

私は何度も出会ったことがあります。(追い出しただけで警察には通報しなかったが)

「お客さんが打ちこんだ玉が詰まっている」

というのは、各台で打ち込まれた玉がどのくらいなのかを計数する装置があって、それが詰まっているということです。

「アウト」と呼ばれるのですが、これが詰まって正しく計数されないと誰も打ってないのに玉だけ増えていると認識されるので、ベースは上がってしまいます。

分母が増えないまま分子が増えているようなイメージです。

該当台のアウトの詰まりを直ちに解消しなくてはなりません。

打っているお客さんには申し訳ないですが、一旦席をどいてもらいます。

たまにデータがどうのこうの言って店員がどかしに来るのはこれですね。

「確変の信号が上がってない」

普通、確変中は電チューが開くので玉が減りにくい状態です。

北斗無双とか海のような一般的なセブン機ですと、確変中の出玉率は80~85とかになります。

しかし、データの配線が抜けてしまったり、うまくホールコンピュータに上がってこないと、これが通常時と判断されてしまいベースが高くなります。

ベース30が平均の台なのに、1台だけ80とか85とかになっていたらこれの可能性があります。

ちなみに80~85という確変中の出玉率をベースAと呼ぶのですが、次にこれを説明します。

ベースA(BA)

ベースの他にチェックするポイントは、確変(時短)中の出玉率であるベースAですね。

これを見る理由は

ズバリ、「プロ対策」だ

確変中の止め打ちによって、玉を増やすことが出来ます。

北斗無双なんかもタイミングを図れば可能です。

プロはこれを駆使して期待値を上げてきますから、多くの店で敬遠されています。

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確変中は玉持ちが良くなるとはいえ、打っていれば玉は減っていきます。

それがベースA100を超えている(確変中の出玉率100%)ということは、何かしらの技術介入をしているということになるのです。

(小当たりRUSHの台は300とかいきますので除外)

店がプロに声を掛けてくるのは、このデータを見て判断しています。

データチェックまとめ

以上のように、パチンコ台のデータは主にベースとベースAを見てチェックをしています。

その他にも見るポイントはたくさんあるのですが、日常使う数字はこの二つが分かれば問題ありません。

ちなみにスロットはあまりデータチェックしません。

データを見ただけでは不正とか異常に気付けないからですね。

今はゴト師の話もほとんど聞かなくなりました。

一番最近だと、ユニバ系のハーデス、まどマギのショートゴトがありましたけど、悲しいことに撤去されましたので終了案件です。

各台計数になって玉の持ち込みもなくなりました。

パチンコが封入式の管理遊技機になってしまったら、データチェックもいらなくなりますね。

台管理もすべてAIになされてしまうのでしょうか。

過去にこんな記事を書きましたが、仕事がなくなるのも他人事ではなさそうです。

2020年はロボットにはできないような笑いの取れるキャラクターを確立していきたいですね。

皆さま今年もよろしくお願いします。

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