これまた中間責任者時代の話。
遡ること数年前、多分役職的には副主任だったと思います。
店長が不在であった、とある日常で起こったトラブルについて書いていきます。
パチンコ店は大体朝9時~10時に開店というのが通常の営業です。
今は射幸心を煽る行為として、抽選での入場などはできにくくなっている状況ですが、ひと昔前であれば毎日定時に抽選券を引き、その順番で朝一入場するというハウスルールが設けてありました。
大きいお店であれば毎日100人とか200人とかが並ぶので、早朝から大忙しになるわけですが、当時の配属店舗では、平日で10数名、休日やイベント日で40名ほどの並びだったと思います。
その日は平日で特にイベントもなし。
通常通り何事もなく開店するはずでした。
大体責任者は開店時の入口を開け、朝一の客足が途絶えたら他の入口を開けに行くような流れになっておったのですが、開けてから1分後くらいに女性スタッフからインカムが入りました。
「あー副主任お客様同士で揉めてます」
まじで女子からのインカムってホントにロクなことありゃしない。
何事かと思って、入口のカギを別の社員に託しながらこっちは現場へ急行することにしました。
到着してみると、若い男性が3vs1で揉めているではありませんか。
ただスペック的に仲良し3人組に対し不良客1。
VS
またまた朝一から身体をぶつけ合いながら何かを言い争っていました。
「どうされましたか?」
「この人がいきなり割り込んできて、取ろうとした台横取りしてきました。」
「・・・どういう状況だったか確認したいのですが?」
「いや、オレもう打っちゃうてるから。どっか行って。」
「おい、割り込んでんだろ。気持ちわりいんだよ。お前。」
「あ?なんだてめぇ、外出ろおらぁ!」
「いやいや、ちょっと待ってください。店内でもめ事は困りますので・・・・・・・・」
と、開店数分で収集がつかない状況になりつつありますが、事件の詳細はこうでした。
オタABCはノリ打ち、そしてその日はバジリスク2の前日980Gヤメがあったということ。
顔をテカテカさせながら、あわよくば天井からの万枚を夢見ていたズッコケ3人組であったが、同じことをドリームキャッチャーしていたヤンキーに遭遇し店内でバトルが勃発したというもの。
ただこの時の状況として、抽選1番はズッコケのAさんであったが、2番がヤンキー。
開店と同時に正規ルートから外れたところから猛ダッシュをしたヤンキーがズッコケAさんを追い越しバジ2に着席。
そこで、優先順位がズッコケAさん、先に座ったヤンキーのどちらかというところが争点となったのだ。
今考えれば、当然のごとくズッコケAさんの勝訴。
ヤンキーはおとなしく母校へ帰れというところであるが、この時の私は責任者として正しいジャッジができなかったというのを今でも悔やんでいる。
「すいません、このまま揉めてしまうようだと台を止めざるをえないのですが。」
「いや、それだったら抽選券の意味なくない?」
「てゆうか走っちゃダメとか、ココ通らなきゃとかどこに書いてあんの?
そんなルール知らねーし。」
「だからこっち優先だって言ってんだろ。気持ちわりいんだよ。お前。」
「おい、店の外でならやって良いんだろ。お前来いよ!マジぶkk@!!:δσΓ^Ωε・!!!!」
ついにナメック語まで出始めたので、これはとうとうアカンと思い台は強制的に止めることにした。
このままどっちかに打たせるとなると、後日までトラブルが長引く気がしたためです。
その後もこっちに優先権があるといったことをお互いに譲らない状況になってしまったのですが、
朝一で他にやることも多かったため、
台を止める → 全員帰ってもらう。
という選択をすることにしました。
どうあがいても打てないとなると、争う理由もなくなったためヤンキーは母校に帰っていきました。
ズッコケ3人組はというと、ずっと抽選券の意味がないと言いながら不満を残し帰っていきました。
この記事を書きながら当時を回想していたのですが、やはりズッコケに打たせるのが正解で間違いないでしょう。
そこで、腐れヤンキーのセリフにあった、そんなルール知らない、書いてない についての論破をこう考えてみました。
こいつを納得させればその時のトラブルは別の決着になっていたことと思います。
まず、色いろなお店が営業していく上で必要な店内ルールがある以前に、大まかな所はお客さんの良心や道徳に依存するところがあると思います。
来店の際はガラスをブチやぶりながらではなく、自動ドアをご利用くださいませ。
店内の遊技台は壊したり、無理やり外しての持ち帰りはご遠慮ください。
わざわざそんなことを書かないのは、普通に考えたらそんなバカが存在しないからという前提があるからです。
これは抽選による入場も同じで、2番が1番を追い越すのは普通に考えたらダメなことなので、やらないのを前提に営業をしているわけであります。
だからダメなことについて、いちいち憲法のように文章を羅列しているお店はありません。
そんなことどこにも書いてねーじゃねーか。
って言うのは屁理屈であって、逆に書いてないことはやって良いと考える方が不適合なのです。
あの時もこの辺の話をしてヤンキーを母校へ返せば良かったと思っています。
私自身のトラブル対処の手札が少なかったことが原因で悪化したパターンでした。
ちなみに止めた台は翌日しれっと開放。
ヤンキーは来なかったがズッコケは来店。
しかも余裕の1番で入場し、めでたくバジリスクの天井を思う存分楽しんだことでしょう。
ただ、10時前に空き台になっていたので、心配してデータを確認するとBB1という数値だけが上がっていました。
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